韓国語をしゃべる象

象が人間の言葉をしゃべるなどと誰が予想しただろうか。韓国のエバーランド動物園にいる象のコシク君は確かに韓国語を話すのだ。

コシク君は、1990年生まれの22歳のアジア象。何と韓国語で「こんにちは」「お座り」「だめ」「横になれ」「よし」が発音できる。飼育員のKim Jong Gapさんが、自分の言葉を真似しているのを知ったのは数年前だ。2004年か2005年頃、Kimさんは、どこからか人間の声がするのを聞いていたが、まさかコシク君がしゃべっているとは思っていなかった。しかし、2006年になってそれが分かったそうだ。

そこで俄然興味を持ったのがオーストリアのウィーン大学のAngela Stoeger-Horwath博士。コシク君の話している様子をYoutubeで見た彼女は、2010年に韓国に来て彼の能力を調べた。すると、実際に彼は韓国語に極めて近い発音をしていたという。

コシク君がこんな能力を手に入れたのは、どうやら5歳から12歳まで、動物園で他の象に出会っていなかったせいらしい。いつも人間に接しているうちに、社会的な絆を求めて、人間の言葉を学んだのだろう。それほどに象は社会的な動物なのである。

それにしても、鼻の先を口に入れたりして韓国語の発音をしているコシク君はとても可愛い。すぐさまファンになってしまうこと請け合いである。



エバーランド動物園

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