経営手腕がなかった病院。
7月10日から休院となっている大田区の「東京厚生会大森記念病院」。
病院と言うと、医師が高収入でお金持ち・・・というイメージが浮かぶかと思いますが、この病院ではなんと看護師や介護職員、事務職員など約130人の給与の一部が最長3カ月間にわたって未払いになっているそうです。
さらに驚くべきことに、休院によって転院を迫られた入院患者のうち7人が急死したことも判明しました。
経営手腕がなかった病院。その一言だけでは済まされない、死者まで出してしまった病院はいったいどのような病院だったのでしょうか?
こちらの病院は家族がいないなど行き場がない社会的入院の高齢患者らを長期で受け入れていたそうです。
しかし、バブル崩壊後に経営が悪化し、診療が続けられなくなり、6月30日に外来診療を終了。93人の入院患者の大半は他病院に転院を余儀なくされてしまいました。
職員の給与は3月分から現金支給になり、4月分から遅れはじめ、5月分からは全く支給されなくなったそうです。
命を預けている病院ですから、しっかりと経営のことも安泰にして入院させてもらいたいものです。

東京厚生会大森記念病院