
若手医師、研修医および医学生向けのインターネットテレビ「ドクタースタイルTV」を運営する株式会社フェーズワンは、がん治療の手技映像サイト『がん@魅せ技』において、昨年12月の「大腸がんチャンネル」、今年2月の「胃がんチャンネル」に続き、6月24日に乳がん領域の専門チャンネル「乳がんチャンネル」をオープンした。
匠の技は美しい
2009年人口動態統計(厚生労働省2010年1月1日発表)によると、2009年の死因順位の1位は「がん」となっており、がんを死因とする傾向は年々増加している。
一方で、近年の手術用機器の発達は目覚ましく、内視鏡手術などにより、安全かつ容易にがん手術を行うことも可能となりつつある。当然ながら、手術に携わる外科医には高い技術習得が求められている。しかしながら、「手術の訴訟リスクが高まり修練のための症例経験が積めない」、「医局制度崩壊のより技術習得を自力で行わざるを得ない」といった外科系医師が抱える問題があることも事実である。
そこで、若手外科医から「この外科医の技が見たい」とリクエストの多いがん専門医の手術を、解説入りのライブ映像で解りやすく提供しているのが、『がん@魅せ技』である。今回、「大腸がんチャンネル」、「胃がんチャンネル」に続き、「乳がんチャンネル」が開設した。乳房温存手術からエクスパンダー挿入などエキスパートの手術映像を公開している。
ほかにも、各症例の診断や術式決定のポイント、術後の補助化学療法まで、がん専門医から外科医が知っておきたいがん診断の全てを映像で公開。手術を安全に遂行するために役立つ実践的な情報が詰まっている。
『がん@魅せ技』では、今後も、手術を安全に遂行するための実践的情報を映像で公開していくという。医者に限らず、患者の立場で確認してみるのもいいかもしれない。
がん@魅せ技