
ソーセージやハム好きの人には何ともショッキングな研究結果だ。加工肉は、心臓病、ガン、早死に関係しているというのだ。
生活習慣
「BMC Medicine」という雑誌に発表された研究では、研究の対象だった17人に1人が死亡したという。12.7年以上経つと、1日160gの加工肉(2本のソーセージと1枚のベーコン)を食べていた人は、約20gの人に比べて、44%も多い死亡率だったそうだ。
研究を主導したチューリッヒ大学のSabin Rohrman教授が、タバコや肥満など他の要因を取り除いたところ、加工肉の摂取が死亡要因として残ったという。教授によれば、加工肉の摂取を1日20g以下にすることで、早死にを3%防げるそうだ。一方、英国政府は、1日70g以下の赤身か加工肉(ベーコン2切れ)の摂取を推奨している。
世界がん研究基金でも、既に、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉を食べると、大腸がんの危険性が増えることを発表している。そこで、当基金も加工肉の摂取を避けるように指導しているところだ。
これに対し、加工肉自体が悪いわけではなく、塩分の分量や肉の質が問題だという専門家もいる。肉は食の重要な要素でもあるからだ。
また、英国心臓財団の栄養学者は、加工肉と早死にとの関連を認めているが、加工肉を多く食べる人たちが、タバコを吸ったり、あまり野菜や果物を摂らないというような不健康な生活習慣も持ち合わせていると指摘している。
さあ、皆さんはそれでもソーセージやハム、ホットドッグをたくさん食べたいだろうか?
BMC Medicine