
英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに掲載された最近の研究によると、果物や野菜に含まれるカリウムを多く摂取し、同時に塩分を減らすことが病気の予防になるとのことだ。
カリウムと塩分の摂取について
国連世界食糧計画、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ウォーウィック大学医学部などの合同研究によれば、毎日のカリウムの摂取量を3~4gまで増やしたところ、成人の血圧を下げ、脳卒中のリスクを24%減らしたという。
また、ウォルフソン予防医学研究所(ロンドン大学クイーンメアリー校)による塩分の摂取についての研究では、4週間以上塩分を控えめに摂取したところ、血圧を下げる効果が見られたそうだ。血圧について言えば、塩分は1日3g以下の摂取が効果的だという。
実は、カリウムを多く摂取しつつ塩分を控えると、どちらかを試すより大きい効果が得られる。では、塩分を多く含んでいる食品は何だろうか?日本だと味噌、醤油という事になりそうだが、英国ではパンだとのこと。また、カリウムが豊富な食品はと言えば、バナナ、野菜、海藻、ナッツ、ミルク、鶏肉などである。
骨粗鬆症とも関係あると言われているカリウム。何はともあれ、塩分の多い食品を避け、バナナを食べておけば何とか健康維持ができそうである。
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル