
イタリア文化財警察の警官が、休暇中のニューヨークでイタリアから盗み出された美術品を発見した。
*写真はローマトレヴィの泉
たまたま見つける
ぶらりと散歩に出かけたその警官は、マディソンアベニューで大理石のトルソーがギャラリーで販売されているのに出くわした。値段は35万ドル(約3000万円)とかなり高額。なぜかピンと来た彼は、オーナーに入手先を問うたものの、明確な返答を得られなかった。携帯で撮った写真をイタリアで照合すると、ローマ南部のテッラチーナ考古学博物館から盗まれた品である事が判明。
他の盗品と一緒に返還
イタリアからの知らせで、米関税当局はこのトルソーを押収。もうひとつあった盗難美術品とともにイタリアに返還した。もうひとつの盗品とは、1980年にローマ国立博物館から盗まれた50万ユーロ (約5700万円) 相当の小さな銅像だ。
美術品の宝庫であるイタリア。休暇中でも、美術品を見て本物が判るなんて、文化財警察とはいえども、イタリアの警察官はなかなか粋である。
ローマローマ国立博物館