
ピカソが昔住んでいた南仏の自宅に警報装置を取り付けたりした、元電気工のピエール・ルゲネック氏がピカソの未公開作など271点を所有している事が判った。
*フランスの田舎家
譲渡か窃盗か?
事の発端は、ルゲネック氏が、ピカソの遺産管理をしている息子のクロード氏に、所有の作品の鑑定を依頼した事である。クロード氏が確認すると、どの作品も遺産目録に入っていなかった。中には存在すら知られていないものが97点もあり、全部で総額6000万ユーロ(約66億円)相当の価値があるとみなされている。
ルゲネック氏は、ピカソから譲渡されたと主張しているが、クロード氏は犯罪行為かもしれないと警察に告発。現在取り調べ中だ。
271点の作品は、1900年から1932年に描かれたもので、コラージュ、水彩画、デッサンなど様々だ。収集家なら、喉から手が出るほど欲しいものだろう。
ルゲネック氏が本当に譲り受けたとするなら、ピカソは随分気前が良かった事になる。他にも所有している人が出てくるのだろうか。
ピカソ