
オランダ当局が、「大麻スクラッチカード」を用意して、市民に配布している。ハーグやロッテルダムで約3万枚を配る予定。
通報のための手段
「大麻スクラッチカード」には、「大麻栽培との戦いに協力しよう」と書かれており、表面の枠をこすると大麻の匂いがする。裏面には、通報先の警察の電話番号や、大麻栽培の可能性がある場合の特徴が記されている。家で換気扇が回っていたり、昼間なのにカーテンが閉まっていたり、何と言っても匂いがしたら怪しい。当局は、市民に大麻の匂いを覚えてもらい、通報に役立てたい意向だ。
オランダは、少量(5グラム以下)の大麻使用には寛容な国だが、違法な大麻取引には犯罪組織が関わっている恐れがあり、取り締まりに新手段を取り入れようとしている。
これで、年間20億ドル(約1640億円)に上る闇取引が少しでも減るのだろうか。効果が期待される。
大麻オランダ