
文部科学省が行った平成22年度学校保健統計調査速報値により、現在の日本の子供たちの健康や発育状態は過去より悪化している事が判った。
過去との比較
ぜんそくについては、罹患率が幼稚園、小学校、高校で過去最悪。それぞれ前年度比0.6%、0.2%、0.2%増であった。中学校も罹患率が3.02%と前年度より割合が増えている。
視力に関しては、裸眼視力1.0未満の小学生が29.91%、中学生が52.73%とどちらも過去最悪。0.3未満では、幼稚園児と小学生が過去最悪と悪化をたどっている。
さらに身長も伸び止まった。この10年、ほぼ変わらない水準が続いている。17歳の平均身長は、男子が170.7cm、女子が158cm。驚いた事に、足の長さも伸びていないようだ。高校生を調べると、親の世代より短足化しているという。高校生の足の長さの比率は、30年前より15歳で0.3%、16、17歳で0.4%減少、女子は15歳~17歳で0.1~0.2%減った。
悪化の原因
ぜんそくについては、ハウスダストが疑われている。また、視力については、テレビやゲームのせいとも言われている。しかし、身長と足の長さについては、食生活が安定して、変化の余地が少なくなったとの見解も出ているが、はっきりとした原因は判っていない。
若い人ほどスタイルが良いと思っていたが、お父さん、お母さん世代の方が、足長で格好いい場合もあるようだ。
学校保健統計調査