
最近、歩行者や運転者から、「道路にゴミが散らかっている」という苦情が急増している。どうやら、昨年から注目を集めている事業仕分けのせいらしいのだ。
国道清掃の予算がカット
国道清掃の予算は、昨年の事業仕分けの折、無駄が多いとして今年度は10%減となった。そのため、国土交通省は、歩道の清掃を取りやめたり、国道の清掃も大幅に減らした。その結果、東京国道事務所では、今年度上半期、苦情のメールや電話の数が、昨年度に比べ4倍にもなったという。
ゴミの仕分け以外にも、除草作業が年3回から原則1回に、木の枝などの剪定(せんてい)作業が年1回から原則3年に1回と減らされた。除草や剪定にかかわる今年度上半期の苦情の数は、昨年同時期の2倍に上る。
国道事務所では、地域のボランティアなどに協力を要請し、問題に対処しているが、とても間に合わないとの事。来年度も予算は増えない見込みなので、道路をきれいに保つためには、歩行者や運転者がゴミを捨てないよう、マナーを向上させるしかないとしている。
昨年、華やかに幕あけした事業仕分けが、こんな日常生活にも影響しているとは驚きである。
国土交通省東京国道事務所