
2005年にアメリカから始まった「クリンジ・ナイト(恥ずかしさで身が縮む思いのする夜)」は、2007年に英国に上陸したが、最近、ロンドンで、ちょっとしたブームになっているようだ。
「クリンジ・ナイト」とは?
「クリンジ・ナイト」では、皆の前に立って、10代の頃の日記を朗読する。ブログやソーシャルメディアでの発言は、見られることを意識して書くが、日記は正直な気持ちを綴っている。特に10代の頃は、失恋や友人、家族との葛藤、飲酒、妄想、青春の憂鬱など、書く材料にはことかかない。
朗読に癒しの効果?
「クリンジ・ナイト」で日記が読み上げられるのは、10年以上たってからだ。長い年月が経った後だと、あれほど大問題だと思っていたことが、いかに馬鹿げたおかしなことか気づく。たとえば「私はキスが下手くそすぎた」とか、「うちの家族は大きらい。死んだ方がまし」とか。聞いている人々が思わず笑ってしまう。
朗読者は女性の方が多い?
女の子の方が日記をつけていることが多いので、朗読者は女性が多めだとか。しかも、女の子の方がびっしり書いている。気になる男の子について、女の子は5ページぐらい書き連ねることができるが、男の子はたった3語ぐらいで終わってしまうという。
日本ではまだクリンジ・ナイトは上陸していないようだが、やってみると結構面白いかもしれない。10代の楽しい思い出を共有できるのではないだろうか。
ロンドン