
中国の最高年齢パンダ「ミンミン」が5月7日に34歳で亡くなった。常識をことごとく打ち破った挙句の長寿だった。
不健康な生活
そもそもパンダの平均寿命は15歳ぐらい。しかし、飼育されているパンダは、栄養状態がよく、医療も整っているので、もっと長生きするとのこと。まるで、飼い猫や飼い犬の立場だ。
そうは言っても、体に良い事をすれば長生きすると思われるのに、「ミンミン」は1日中好きなものばかり食べ、運動もほとんどしなかった。オスとはいつもうまく行かず、大半は独身で、子供も持たなかった。そんな生活をしていれば、あまり長生きできないと思われたのに、予想をはるかに上回って34歳まで生きた。
かつての飼育係によると、「とても臆病で人にもあまりなつかなかった」らしい。1979年に四川省で保護された後、ロンドンの動物園に行ったり広東省のサファリパークに移ったりしたが、とうとう最後は腎臓を患った。
好きなように生きて、「ミンミン」も幸せだったかもしれない。彼女の後を追って、四川省では、7頭の赤ちゃんパンダが「保育園」に入園した。これからすくすく育っていくことだろう。「ミンミン」のように長生きをして、人間を楽しませてほしい。
四川省