
8月2日までに債務上限について与野党で合意ができなければ、デフォルト(債務不履行)に陥るかもしれない米国政府。その財政状態は深刻で、デフォルトとなったら、全世界の経済状況も悪化すると言われている。
米アップル社の好調
一方、Mac、iPhone、iPadの快進撃が止まらない米アップル社。最近の決算によれば、6月末時点で現金と有価証券を合わせて762億ドルを保有していた。これに対し、米国政府は、7月27日の段階で、738億ドルの現金しか持っていない。
つまり、アップル社の方が、米国政府より現金を持っているのだ。巨額の現金を有しているアップル社は、どこでも買収できそうな勢いだが、鷹揚にかまえており、無駄な浪費や愚かな買収はしないとスティーブ・ジョブズCEOも語っている。
そうなると、米国政府はアップル社からお金を貸してもらった方がいいのか、はたまた、iPadのセールスを始めた方がいいのか。実は、米国政府の最大の債権国は、5月時点で中国(11,600億ドル)で次が日本(9,120億ドル)。デフォルトになると困るのは我が国でもあるのだ。どうにかして、デフォルトを回避してもらいたいものである。
米アップル社