
これは驚きだ。AKB48を象徴する不動のセンター、初期からグループを支えてきた前田敦子ことあっちゃんが埼玉スーパーアリーナでのコンサート最終日、アンコールで、自ら卒業を発表した。
センターの重圧
AKB48がこれほど人気者になる前は、このグループのことをあまりよく知らない人でも、あっちゃんだけは名前を聞いたことがあるとか、顔を見たことがあると言われるほど、AKB48を代表してきた。
色々な想像はできるが、1つはセンターの重圧が大変なものだということだ。ドキュメンタリー映画の中でも、過呼吸に襲われたあっちゃんが、ぎりぎりで立ち直り、舞台には何事もないかのように出演していた場面がある。他にもテレビ番組で、高熱を押して歌い踊っていたこともある。
プロなら当たり前のことと言われるかもしれないが、この大きなグループの中でずっとセンターを勤め上げるということは、並大抵のことではない。また、総選挙の実施などで、アンチからの風当りも強かったことだろう。
どのような形で卒業するか決まっていないというあっちゃんはまだ20歳。人生はまだまだこれからである。どんな道を目指そうと、AKB48で経験したことは、かけがえのない財産である。さらに素敵な女性になるよう、精進してほしいものだ。
そして、この魅力的なセンターを失うAKB48が、どんな姿になっていくのか興味深い。中心人物が1人欠けようがまったく動じないのか、これが凋落の始まりとなるのか。今後の秋元康氏の戦略が見ものである。
AKB48 公式サイト