
これは穏やかではない。これからiPad3を発表しようというApple社に対して、労働者の権利キャンペーンが始まっている。
労働者の権利キャンペーン
先月、Mark Shieldsなる人物が、アップル製品を製造している中国工場での労働者の安全を保証するよう、”変化のためのSNS”、Change.orgで陳情のページを立ち上げた。この陳情ページは、既に241,000人の署名を集め、アップル社に新製品をリリースするのにあたって、労働者保護対策をきちんとするよう求めている。
労働者の権利グループによると、アップル製品などを製造している中国メーカーのFoxconnでは、労働者が軍隊のように厳しく監視され、服従させられているという。このような環境のために、2010年にはFoxconnの深セン工場では、労働者の自殺が相ついだとされている。そのため、会社側では飛び降り自殺を防止するために、あわててネットを設置したというから驚きだ。
Change.orgのキャンペーンディレクターのAmanda Kloerによると、陳情書に署名をした人々は、無理な残業や不可能な割り当て生産量などを防ぐ方策がないと、いじめや事故、はては死亡事件がiPad3の発売に伴って増えると懸念しているそうだ。
アップル社側は、先月のCNNのインタビューに、世界中のサプライチェーンで働く労働者すべてに気を配っていると回答した。しかし、Shields やKloerは、アップル社から労働者保護対策について答を得ていない。そこで、2人は、FacebookのiTune Pageに「倫理的なiPad3を!」と投稿するよう支持者に求めた。
果たして、iTuneページにはこのような投稿がたくさん集まるのだろうか。iPad3の発売日はもうそこまで来ている。
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