
先頃、葛西臨海水族園から逃げ出したフンボルトペンギンの337号クンが、無事飼育員に保護されたニュースが流れていた。
ペンギンの賢さ
337号クンは、3ケ月もの間、東京湾や荒川の下流を泳ぎ、自分の力で生き抜いていたようである。ほとんど絶望視されていた生存だったが、海の生物などを食し、筋肉もたくましく、健康に過ごしていた。その愛らしいピンクの顔は、色々な人々に目撃され、写真にも写された。人間をちっとも怖がらない337号クンだが、どうも自由を謳歌したかったらしい。
ところで、このニュースからも、ペンギンという動物は、実は賢いのではないかという疑問が浮かぶ。確かに世の中には、犬並みに新聞を持ってくるペンギンもいる。掛川花鳥園のケープペンギンのゴゴちゃんは、「新聞持ってきて」と声を掛けられると、ちゃんと新聞を取りに行き、持って帰ってくれるのだ。
20年前ほど、高知で飼われていたイワトビペンギンのロッキー君は、おばあさんと一緒にお散歩したり、デパートのエスカレーターにも乗っていた。まだワシントン条約で規制される前で、高知では、遠洋漁業船の網にかかって怪我をしたペンギンなどが飼われていたようだ。
というわけで、ペンギンはなかなか賢いのである。337号クンも、冒険談を持ち帰って仲間に話しているかもしれない。くれぐれも、人間だけが賢いなどと思わないようにしたいものである。
葛西臨海水族園掛川花鳥園