
心臓発作のリスクファクターと言えば、喫煙、肥満、高血圧などが考えられるのだが、ここに失業が加わる可能性がある。
失業がリスク?
米国で最近発表された20年近くに及ぶ調査では、13,451人のうち1,000人以上が心臓発作にみまわれている。その原因を調べてみると、喫煙、肥満、運動不足といった要素が関係していることが分かった。また、加齢、高血圧、糖尿病といった要因も同様に関係していた。だが、それだけでなく、研究者はそれに失業も関係しているのを発見したのだ。
職業にかかわらず、最近失業した人では、通常より27%多く発作が見られた。4回以上失職した人は、心臓発作のリスクが63%も増加したという。どうやら、ストレスの多い仕事をするより、失業する方がストレスは多いようだ。
研究者によれば、失業しても、体を動かしたり、精神面を充実させたりすれば、健康を保つことができるという。たとえば、家での勉強、再訓練、ボランティア、大工仕事といったことだ。
どんな状態にあっても、積極的に行動するのが一番のストレス解消になる。若いうちから、健康に気を付け、仲間を増やして、失業しても困らないネットワークを作っておくといいかもしれない。
世界の失業率ランキング