
世界でも1人当たりのGDPが高く、富裕な国の1つとされているシンガポールの人々が、一番感情を持たないことがギャラップの調査によって判明した。
ギャラップの調査
米国ワシントンを拠点にしているギャラップが調査をしたのは150ヶ国以上。毎日、ポジティブだろうが、ネガティブだろうが、何らかの感情を抱くかどうかを質問形式で調査した。質問は、たとえば「昨日はゆっくり休めましたか?」「昨日は、1日中、丁寧に扱われましたか?」「昨日、たくさん微笑んだり、笑ったりしましたか?」「昨日、何か面白い事を習ったり、したりしましたか?」など。
これらの質問に「はい」と答えた率を低い順に見ると、1位 シンガポール(36%)、2位 グルジア、リトアニア(37%)、4位 ロシア、マダガスカル(38%)。反対に、「はい」の率が高いのは、フィリピン(60%)、エルサルバドル(57%)、バハレン(56%)。ちなみに米国は54%である。
今まで、感情の因子で社会の幸福を測って来なかったが、実は一番現状を反映しているのかもしれないという。これまでの因子で測ると、シンガポールは世界で最もうまくいっている国のように見えるが、感情因子で見るとそうでもないのだ。
なお、ネガティブな感情が強いのは、イラク、バハレン、パレスチナを中心とする中東と北米。ポジティブな感情が強いのは、パナマ、パラグアイ、ベネズエラを擁する中南米。必ずしも、GDPが高い国がポジティブというわけではない。
残念ながら日本については資料がない。低からず高からずといった所だろうか。幸せって何だろうと思ってしまう調査結果であった。
シンガポール