
ハーバード大学気鋭の統計学者、パトリック・ウルフ(Patrick Wolfe)氏は、野心的なコンピュータプロジェクトを提唱している。
スーパーマシン
ウルフ氏の考えというのは、市民向けスーパーマシンを作って世界を変える事だ。つまり、クラウドソーシング(不特定多数の人に業務を委託する)を通じて、スーパーマシンを作るという事なのだ。クラウドソーシングを使えば、どんな技術的な問題も、小さく分けて世界中で解決する事ができる。
ウルフ氏は語る。それで何ができるようになるかと言えば、スーパーマシンに様々な言語を話させたり聞かせたりする事だ。我々は、スーパーマシンに、色々な条件で考えさせられるし、毎日溜まっていく知識を与える事ができるだろう。
そして、このスーパーマシンは突き詰めれば、各自が所有しているという事になる。というのは、それを作りだしているのが我々のデータだからだ。これが構築された折には、1組のサーバーと1台のハードディスクさえあれば、いつでも使えるようになるのである。
スーパーマシンがスーパーマンに見えてくるのは、気のせいだろうか。
パトリック・ウルフ氏