
何かと騒がしい日中関係だが、個人で見事に中国との友好関係を築いた人がいる。愛知県瀬戸市の主婦、山田外美代さんだ。
*写真は上海市の風景
万博に皆勤
彼女は、愛知万博に会期中、毎日通っていたので有名。
次に標的を定めたのは上海万博であった。1000万円の貯金を使って、家族ともども上海に滞在。5月1日の開幕から、184日間万博に通い続けた。その間には、病気になったり、日中関係の悪化で入場できなくなりそうな時も。しかし、そのたびに悪条件をクリアし、上海万博皆勤を実現したのである。
中国に与えた好印象
山田さんは、中国で「万博おばあさん」と呼ばれて親しまれ、何度も中国メディアに登場したという。会場では、多くの中国人に記念撮影を求められて、笑顔で応じた。そんな山田さんを、かの温家宝首相も、演説の中で、「深い友好」の象徴として表現した。
公的な日中関係が軋んでいる今、山田さんの存在は両国間の希望のように思える。
上海万博