
昔「15少年漂流記」を読んで、冒険の世界に思いを馳せたものだ。しかし、それは物語の世界だった。ところが、何と現実に、3人の少年が61日間、海を漂流の末、奇跡的に助け出された。
南太平洋を漂う少年たち
14~15歳の3人の少年たちが、南太平洋トケラウ諸島(ニュージーランド領)を小さいボートで出航し、61日間漂流することになってしまった。その間、食べ物はかもめなど。水分は、ヤシの実から取りつくし、雨水や海水からを得ていた。大変な状況にかかわらず、彼らはパニックに陥らずに協力して苦難をしのいだようだ。
ニュージーランド空軍でさえ彼らの捜索を諦め、地元ではすでに葬式まで営まれていたが、1420km離れたフィージー諸島沖で偶然通りかかった漁船に救い出された。彼らは骨と皮になっていたが、命に別条はないとのこと。救出のタイミングが何日か先だったら、命を失っていただろう。
どうして、少年たちが船出したかは不明だ。青春特有の冒険心からだろうか。ともかく、この奇跡的な生還には、地元も大いに喜びに湧いている。
なお、偶然だが、15少年漂流記もニュージーランドが舞台であった。
トケラウ諸島