
世界的大富豪にして、サウジアラビア現国王の甥、ワリード・ビンタラール王子が率いる投資会社キングダム・ホールディング・カンパニーが、世界最高層のビルをジッダに建設することが分かった。
「ジッダタワー」
このビルの建設を手掛けるのは、サウジアラビアのゼネコン大手ビンラディングループ。名前を聞いておやっと思うように、先日米軍に殺害された国際テロ組織アル・カイダ指導者オサマ・ビンラディンと関連がある。オサマ・ビンラディンの父、ムハンマド・アワド・ビンラディン氏が創設した会社なのだ。オサマ・ビンラディンは、この大富豪の父の17番目の息子だが、1994年に勘当されている。
ビンラディングループ自体は、サウジのインフラや都市整備を担った豊富な経験のあるゼネコンだ。そのビンラディングループに、ワリード・ビンタラール王子が、世界最高層の「ジッダタワー」の建設を依頼した。
「ジッダタワー」は、高さ1000メートルとなる予定。現在、世界最高層ビルは、ドバイにある「ブルジュ・ハリファ」で828メートルだが、「ジッダタワー」が出来上がれば優に世界一となる。
ビンラディングループに払われるのは約12億ドルで5年間のプロジェクトとなる予定。紅海に面した立地に建設され、高級ホテルのフォーシーズンズ、賃貸・分譲住宅、オフィスなどが入るそうだ。
ところで、1000mの眺望はどんな感じなのだろうか。ちょうど箱根の山から下を見るぐらいだろうか。いずれにしろ、地震国日本では絶対に考えられない高さである.
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